恋愛の変なリクツ15

■別れは離れるだけじゃない。

出逢いがあれば、当然あるのです。あんまり、したくも聞きたくもない話かもしれませんが。ずっとの縁もあれば、一瞬のふれあいもある。ある程度の時間を共有して、終焉するときもある。つながっているときは、永遠を望んだりしますが、別 れは予告もなく、訪れたりもする。そして、すべてが同じシチュエーションじゃない。理由や動機はさまざまで、複雑な壁紙が心理というデスクトップを覆い尽くしている。

別れは、辛いことが多いです。ただ、辛いだけでも、ない。いい点と悪い点、ふたつ持っていたりするのですね。サヨナラは、ありがとうに近いが持論です。生まれて死ぬ まで、どれぐらいの人間に逢えるのかと、考えたことがあったりします。数えようがないのですが、きっと出逢いと同じ数だけ、別 れもある。けっこうどうしようもない現実です。歩いていて、すれ違っていく人波みたいなのでしょう。出逢いは、うれしいもんです。何かしらの理由で、自分に関心をもってもらえているのですから、悪い気はしない。別 れは、その逆。関心がなくなったり、関係を終わらせたいと思ったり、生理的にもう顔もみたくない…など、どっちかというときっつい内容が多い。できれば避けたい。別 れは不安を連れてくる。未練も呼んでくる。別れというきっかけを、ポジティブに変えるまでには時間も必要。

ところが、ほとんどの別れは、時間の経過で、なんとなくいい思い出になっていきます。ウラミツラミも、あの出逢いがなければ、今の自分はなかった…と感じられるようになっている。人間には許すという本能があって、うまく浄化してくれる。別 れはいいものです。思いっきり語弊がありそうですが、いいもんです。本来まったく関係なかったと他人と、時間と空間を共有した。その影響は、計り知れない。何もないより、誰にも相手にされないより、ずっとましとは思えませんか。別 れは、自分が歩いてきた軌跡だし、その人と過ごした時間は自分だけの大事な経験。別 れて、別の道を行くことで、その大切さが身にしみる。大切さを感じたら、ありがとうという言葉が出てくるのだと思います。自分の人生の中の大切な記憶。誰も持っていないのですよ。

別れは、精神的には辛いけど、長い目でみれば財産だと思います。出逢った数と同じわけでもありますし。別 れなしでは、その大切さはわからない。共有しているときに実感できればいいのだけれど、わかっているようでわからないものなのですね。それに、別 れは、自分では置いていけなかった荷物を、振りほどいてくれます。強引ですが、自分とは別 の力が作用することで、プラスになってくれる。もっと飛ぶときは、軽くならないといけない。記憶という荷物だけなら、まだまだいくらでも飛べます。誰だって。

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