恋愛の変なリクツ5

■これはって思える処方。

運命の人を探している。美しい言葉です。ただ、難しい問題でもある。彼氏でも、彼女でも、つきあいはじめは、この人で間違いないって思えるのに、時間とともに、あれま。どこか理想と現実のギャップに、あらま。おかしい、こんな人じゃなかったのに…と迷いだす。そこでごまかしたりすると、傷口は深くなるわけで。もう我慢できない!と、爆発するケースもある。この人がそばにいてくれさえすれば、あとは何もいらない。なんて誓ってた記憶は消去され、下手すれば憎悪すら感じたり。毎日会いたかった人が、二度と見たくない顔になったりもする。こんな人ならつきあわなければよかった、なんて重度のエラーの場合は目も当てられない。手もつけられない。

ときめきというのは、勘です。ときめく根拠は基本的に、ありません。つきあう行為は、もしかしてと思うことで、実験しているわけですから、当たりはずれがあるわけです。ま、そういうのを繰り返して、運命の出逢いを見つけていく作業を恋愛と呼ぶのでしょうが、なるべく確率を高めたいと思うのも真情。しかも、好きになるタイプは似た人が多い。つまり、どこか似ているということは、同じ過ちをくりかえすケースも、多い。確率を高めるどころか、自らアリ地獄に陥っている人も見かけます。そんなこと余計なお世話なのだろうけど、自分じゃわからないものなんですね。何とかは盲目と言いますが、客観的で冷静な目で見るというのは、至難のワザ。そこで、運命の人探しに、とある戦法。つきあった相手が、運命をともにできる人かを見抜く手段です。

こんなことやったことある人は、いるんでしょうか。方法はいたってシンプル。ただ、くっつくだけです。動いてもいけない。とりあえずスケベなことも禁止です。しゃべってもダメ。テレビや音楽が流れててもいけない。とにかく、無音でふたりきりで、ひたすらくっつく。心臓の音しか聞こえないぐらいに、静かな環境で。時間は、1時間ぐらい。これ、けっこう苦痛です。動きたくなったら、しゃべりたくなったら、あやしい。ベタベタするのではありません。眠ってしまってもいけません。ただ、じっと。そばにいる究極の状況を、少しでも苦痛と感じたら、どこか疑ってみてください。そばにいるという至福のひとときが、1ミリでも辛くなったら、その隙間は時間とともに溝になり、ズレとなる。

ほ乳類の特徴にスキンシップがあります。愛するもの、守りたいものには、くっついていたいという本能なのですが、そこに賭けてみるわけですね。離れられない人には、単純にいつまでもそばにいたい、というのが持論です。そこに、苦痛や退屈は感じないのではないかと思うのです。今回はリクツよりも、本能を優先してしまいました。リクツじゃ割りきれないものも、あると思っています。どうぞ、お試しを。答えが出てても離れられなくなる前に、お早めに。

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